マズローの5段階欲求。子供の現状。今どこ?
マズローって誰?5段階欲求とは?
ここでは簡単に説明。詳しく知りたい方はググってくださいね。
5段階欲求は上のイラストの様にピラミッドで表されます。
下から順に、満たされると上の欲求へと移行できます。
- 生理的欲求 ⇒ 生命維持の欲求。食欲・睡眠欲など。食べたい、眠りたい。休みたい。生きるのに基本的な欲求。(不登校初期の眠れなかったり、食べられなかったりするのはこの段階が満たされていない。)
- 安全の欲求 ⇒ 安心・安全に暮らしたい。(身の危険を感じない居場所が確保できているか。部屋から出られない、家から出られない、のはこの段階が満たされていない。)
- 所属と愛の欲求(社会的欲求) ⇒ 社会の仲間入りがしたい。(集団に属したい、学生なら学校へ行ったり、学校以外でも他人とつながれる場所へ出ていきたい、友達を作りたいなど、という欲求。)
- 承認欲求 ⇒ 人にに褒められたい。人より優れていると思われたい。(親、先生、友達に認められたい、褒められたい欲求。勉強したり、オシャレしたりするのはこの段階)
- 自己実現の欲求 ⇒ 自分の目標を達成したい。(人に認められるかよりも、自分自身が自分の目標を達成するための欲求。)
現状把握が第一歩
次男が今いる段階はおそらく、
2.安全の欲求
基本的に日本に住んでいると、
1.の生理的欲求は満たされている場合がほとんどでしょう。
2.の安全の欲求もほとんどが満たされているでしょう。
しかし、次男はこの段階で数年間立ち止まっている状態。
『ひきこもり』といっても
『部屋から出られないタイプ』と『家から出られないタイプ』があります。
『部屋から出られないタイプ』は家族に心を許さず、家の中の自分の部屋以外居場所がない場合。
次男の場合、『家から出られないタイプ』。
家族と話したり、一緒には出掛けられたり出来るのは家が『安全な居場所』だから。
状況と目的によって『方法』が決まる
次男の状況はわかりました。
目的は、社会と関わる事。
その『方法』とは?
2.の安全欲求、をとことん満足させる事!
とにかく今は家にいて、自己肯定感を高めていく。
家にいる時は何かやりたそうにしていたらとりあえず、やらせる。
上手く出来なくても「行動した事」をほめる。
そして次男「自身」の「自信」が高まるのをひたすら続ける。
何故次の段階に上がるのに時間がかかるのか?
原因①
居場所である『家』が完全に回復する場所になっていなかった。
勉強をさせたり別室登校させたり中途半端だったのが原因?
原因②
これは人によりけりだと思うが、次男は自己肯定感が上がりにくいタイプ。
褒められても自己肯定感のコップが一杯になるのに時間がかかる(もしくはコップがでかいので人一倍褒められる量がいるのかも)
不登校にならない子、環境による好循環。
次男が不登校になる前までは学校へ行っていたし、友達ともよく遊んでいたので
3.の社会的欲求は満たされていたと思われます。しかし、学校の先生やクラスメイトなどとの相性が悪いと「満たされず」不登校に陥ってしまう。
逆に、学校という場所の「メンツ」に恵まれていると環境による好循環により、自己肯定感が高まり、目標を持てたり実現するために頑張ったりできるんだなあ、と思ったりもしました。いわゆる自信があって何でも前向きに取り組める子は「めぐまれた環境」で育ったんだなと思います。
もちろん環境のせいだけではなく、個人の自己肯定感コップの容量の差、や発達障害の有無、等もあるとは思います。
次男は、発達障害に不運(環境の不一致)が重なっただけ。
不登校のゴールは学校へ通う(戻る)だけではない。
マズローの5段階欲求の事を学んで、次男の不登校のゴールは何か?と考えた時、
それは社会への関りへ戻る事、だとわかりました。
しかし、学校だけが社会ではありません。
人と関わる事に自信が持て、進みだす事は次男自身にしか出来ません。
親はサポートする事しか出来ません。
「家(HOME)」という安全圏を守り続ける事しか出来ません。
時間はかかるかもしれませんが、次男なりの不登校のゴールを探して行けたらな、と思います。
今日はここまで。
ゆっくりと更新していきますのでよろしくお願いいたします。
少しでも共感・参考になれば幸いです。