不登校・発達 子育てほんろう日記

小学生から不登校の次男。発達障害に不安障害。現在進行形の記録ブログです。

親業って何?子育て・反抗期の親子関係改善方法。

親業について。子育てにしんどくならないヒント

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親業って何ぞや?

ざっくり言うと、親に向けての子育てハウツーです。

アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士が考案された、親に向けての子育てのプログラムです。

親だって子を育てるのは初めての経験。

何となく、自分がされてきた教育方法が正解だと思っていたり、理想があって何となく子育てをしているものです。

何となく叱っていたり、脅すような形で言うことを聞かせていたり。

しかし、子供も大きくなるにつれ自我がでてきますよね。

何故親の言うことを聞かないといけないのか?疑問が出てきます。

そこで親の思う理由を述べても子供には伝わらないことも間々あります。

口を開けば、文句(お小言)、注意、命令。時には力づく、なんて事も。

そんな親には反抗したくなるし、話もしたくなくなりますよね。

じゃあ、どうすれば親子関係がうまくいくの?

子供と親はそれぞれ違う個体ですので考え方も違うのです。

相手を変えるのではなく、自分(親)が変われば良いのです。

 

子供に自分で考え、行動できる方法を教えるとともに親も一緒に成長しよう。

そんな子育てを学ぶ方法が『親業』という考え方です。

 

親子関係を改善する方法

1.能動的な聞き方

子供の問題を親が取り上げてしまっていないか?

親の考えに従わせようとしていないか?

問題を解決するのは子供自身。

問題に対する「あせり」「不安」「失敗」すべて親の物ではなく子供の物。

 

例えば、子供が学校へ行って勉強してきてクタクタなのに、家へ帰っても宿題をしないといけないのか。という問題(疑問・悩み)を抱えています。

親は子供に勉強をさせたいがために、勉強しないと将来困るから、とか、先生に怒られるから、等と親の考えを前面に出してアドバイスをし、従わせようとします。

すると、そんなことはわかってるよ!とかイライラを前面に出して言い返し、親はまた正論を振りかざす言動を繰り返す。親子の会話が「けんか腰」になり言い合いの様ななんとも後味の悪い会話になってしまいます。

こんな会話を繰り返していると親子関係にひびが入り、子供は心を閉ざし、本音で話す事はしなくなっていきます。

そこでまず、

  • 子供の思ったことを肯定し、復唱してみる。

子「なんで宿題なんかやらないといけないのか!」

親「そうだね。なんでかなあ。宿題やらないといけないのかなあ。」

  • 気持ちをフィードバックさせる

子「学校でうんざりするほど勉強してきたのに、家でもしないといけないなんて意味が解らない!」

親「学校で頑張って勉強したんだね。家で一休みしてゲームをしたいのに宿題やらなきゃいけないのはしんどいね。

子供の気持ちをフィードバックして答えます。

こんな聞き方が『能動的な聞き方』となります。

 

大事なのは親が良かれと思って「助言」「提案」「慰め」、「命令」「脅迫」等を行わない事です。

 

2.私メッセージで伝える

親は単に自分はどう思ったか伝えるのみ。

例えば子供と約束していたことを子供に破られたとする。

 

この事を『私メッセージ』で伝えると、

親「約束していたのに、破られて(私は)悲しいなあ。泣きそう。」

 

『あなたメッセージ』で伝えると

親「約束を破るなんて、(お前は)ひどいやつだな!」

 

それぞれに対して子供がどういった反応を返すか?想像してみて下さい…

 

このように『私メッセージ』で気持ちを伝える会話では闘争を生みにくくなります。

親も一人の感情を持った「人間」であり、子も同様。

同等な対等な関係であると認識すると非常に建設的な会話となるのだと思います。

 

対立しない!「勝負なし」方

問題を解決したいがために、会話するたびに「対立」し、勝ち負けを決めていませんか?

『勝負なし』方でどっちも負けない!両者が勝つ!

親も子も両方に受け入れられる解決策をいっしょに考える、という事。

その会話は、『能動的な聞き方』『私メッセージ』を含んだ会話になります。

そもそも人間は人から強制されたことよりも、自分で決定したことの方が実行する気持ちになる物。

解決するためには子供が積極的に意見を出す事が大事になってきます。

そこをうまく親は引き出してやる。親(私)の意見はこうだと述べる。

そして、あなたはどうしたら良いと思う?と意見を出させる。

そして親と子の本音を言い合い、意見をすり合わせて妥協点を見つけ出す、という流れです。

 

不思議とこういう会話方法で対話していると問題の本質が見えてくることがあります。

「学校へ聞きたくない」という話から、実は「もっとお母さんと一緒に過ごしたい」という本心が解ってきたりするのです。

 

・・・と、色々書いてきましたが、実際に『親業』を実践することは難しいです。

人を変えるのはかなり難しい事ですが、自分もまた変わるのは簡単ではありません。

今まで信じてきたことを一切合切捨てて、考えを新しくするのですから。

ただ、私は次男が不登校になり、親のいう事、大人のいう事に全く耳を貸さなくなった時、『親業』を知ってから確実に考え方は変わりましたし、『親と子のバトル』は確実に減りました。最近では対立することはまずありません。

親も子も成長はゆっくりでも少しずつ前に進めたら、と思っています。

 

簡単にですが、『親業』で重要だと思われる事を書いてみましたが、ほんの一部です。

詳しく学んでみたい、知りたいという方は是非本を買って読んでみて下さい。

きっと子育てのヒントになると思います!

 

親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方 [ トマス・ゴードン ]

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感想(21件)

今日はここまで。

 

ゆっくりと更新していきますのでよろしくお願いいたします。

少しでも共感・参考になれば幸いです。

 

 

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