不登校になったおかげで変化していった親と子の考え方をまとめてみました。
不登校初期(行き渋り~不登校になって間もない頃)
親の考え・状態
- 不登校は滅多なことでならない。
- 学校は行って当たり前。行かないとダメ人間になってしまう。
- 失敗経験や怒られ経験を積むと心が強くなる。
- 子供は放っておいても育つ。
- 自分の事は自分でやる。学校へ行かない、勉強をしないならほかの事をやるべき。
- とにかく早く回復させて学校復帰して欲しい。
- 困りごとにはアドバイス。
子の考え
- とにかく学校が辛い。疲れる。ストレスMAX。
- 勉強(宿題)どころではない。集中困難。
- 学校=先生=他人=敵
- 友達と遊んでいても嫌な気持ちになる事が多い。疲れる。
- 1人で寝られない。
- 一人がいい。
- 学校の別室に誰か来てほしくない
- 視線恐怖、被害妄想。
不登校中期(数か月ほど休学~安定して別室登校になった頃)
親の考え・状態
- 学校へは出来るだけ通うべき。
- 勉強は遅れないようにやらせるが無理強いしない。
- 友達とはできるだけ遊んでほしい。
- 徐々に教室へ戻らせるよう練習するべき。
- 先生の理解・サポートがあれば教室復帰できる。
- 好きな事はとことんやらせる。
- 外へは出来るだけ連れ出す。
- この先の不安から精神や心理学など調べたり本を読んだりして勉強する。
- 発達や不登校の相談を積極的にしたり。児童精神病院を調べて通いだす。
- 薬やサプリメントなどの情報を集め、試す。
子の考え
- 仲の良い友達は一緒にいられる。
- 教室へは行けない。
- 先生への不信感が和らぐ。(特定の先生のみ)
- とにかく好きな事をやりまくる。
- 外に出ることが億劫に。(人混みが疲れる・怖い)
- ペットを飼いたがる。が自分に世話は出来ないと諦める。
- 時折先の不安感により夜寝られない事も。
- 謎の自信。
- 一人でもなられるように。病院へ一人で行ってみたりする。
不登校後期(完全不登校になった頃)←今ここ
親の考え・状態
- 支援学級も視野に入れる。
- 教室へ行けなくなったとしても別の道がある。
- 社会性を育てるために、家族以外と関りを持たなければならない。
- 親の問題、子の問題、と別々に考え、完全に割り切るように。
- 規則正しい生活は続ける。
- 体調管理(運動・栄養等)を怠らない。
- 勉強は本人に任せる。(スタディサプリや学校のプリント等)
- 学校との連携。
- 薬をきちんと飲ませる。
子の考え
- 教室(学校)へは完全に距離を置く。
- 連絡を取る友達が1人だけに。
- 運動を定期的にやる。
- 勉強を自分からやりだす。
- 週末に出かけたがる(家族と)
- 自分を客観視できるようになる。(ADHDだと自覚)
こんな感じです。
有名な心理学者のアドラーの考え方に『課題の分離』という考え方があります。
課題の分離をわかりやすくいうと、人間関係のトラブルが起きたときにそれは自分の課題なのか他人の課題なのかを切りわけて考えるというものです。
「課題の分離」が導く人間関係の築き方 | 医療法人社団 平成医会 (heisei-ikai.or.jp)
不登校で将来を心配して夜も眠れない、お金がかかる、辛いと思うのは「親の問題」
不登校で勉強が遅れ、人と関わりが無くなって困っているのは「子の問題」
というように別々に考えてみるとすごく楽になりました。
私は親として出来る事をやる。
子は自分が困る事に気づいた時に動き出すので、それまでは待機するしかないんですね。
とにかく初期のころの私は子供をコントロールする事が教育だと思っていた節があります。とにかく問題が起きたら「アドバイス」。
~したら良い、何で~しないの?など。
子供は出来ないから困ってるんですよね💦
そして、次男が完全不登校になり、考え方がすごく変わりました。
それは誰かに言われて、「はい、そーですか。」と簡単に変わったのではなく、
2年間という長い時間をかけて少しずつ、自ら変わっていったという事。
だから、不登校になった子供に対して親の考えの押し付けたりしてもすぐに変わるわけがないし、一生変わらないかもしれません。
変わらなく、将来困ったとしてもそれは「子の問題」。
社会で犯罪に手を染めず、生きていける根本の事を除いては、親がわざわざ教えられる事は限られているんだなあ、と思っています。
子は親の背中を見て育つ、というのにも納得です。
次男は次男で自分の考えがあり、
親や教師など他人に言われてやる事にストレスを感じ反発した結果、不登校という道。これは自分で選択したという事。次男は本来とても意志が強い子供なんでしょう。
参考にしたアドラー心理学の本
マンガでとても読みやすく解りやすかったです😀
今回はここまで。
ゆっくりと更新していきますのでよろしくお願いいたします。
少しでも共感・参考になれば幸いです。